デザイン瓦のコンクリート勾配屋根雨漏り防水工事を行いました。
実はコンクリートの勾配屋根は意外と水漏れが起こりやすいです。
打設の際、コンクリートの密度が低くなることが一つの原因だと考えられます。
屋根の端っこは、水漏れが多かったため、瓦を剥がしてウレタン防水にします。
時々お客様より、デザイン瓦は屋根を守る効果がありますか?と質問されますが、私は敢えてほとんど建物を守るような力はありませんと答えています。
確かに日差しからスラブ面を守る、小雨からスラブを守るくらいの効果はあると思います、しかし効果は微々たるものです。
大雨になればコンクリートスラブ面は雨で濡れますし、瓦そのものは空手家のグーでも割れるほど柔い素材です。
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しかし、断熱効果は抜群にあります。また独特の風情のあるデザイン瓦はとても魅力的です。
雨漏りを防ぐ方法として、デザイン瓦を全て撤去してウレタン防水にする方法と、瓦を残して瓦の隙間を防ぎ防水する方法と二通り考えられます。
デザイン瓦の風情を残したいとの判断から、デザイン瓦を残し隙間を防ぐ方法を採用しました。そのため瓦と瓦の隙間にプライマーを塗布しています。
瓦と瓦の間の隙間をコーキングで閉じます、コーキングの段差が残ると水溜まりになるため段差を無くします。
細かいところまでコーキングで閉じます。
弾性塗料です、汚れも付きにくいシリコン成分がはいっています、弾性塗料は塗膜が厚くなり収縮性があり水を浸透させない特徴があります。
弊社では24年前から使っていますが、防水性と汚れ付が少ないところに高い性能を実感しています。
排水能力を超える大雨が降る場合、一時的に屋上スラブに水が溜まることがあります、水漏れ範囲が広かったため排水パイプを一回り大きいサイズにし、排水パイプの増設とオーバーブロー時の水抜きを作りました。
屋上棟屋の壁付近からの水漏れを防ぐため、ジャンカを処理しています。